おはようございます。
今日は、マルコ14:1-9です。
今日からイースターまで、いわゆる受難週が始まります。
たくさんの祈りがささげられ、恵みがあるように期待しましょう。
さて、今日のQTの箇所はベタニアで香油を注がれるというシーンです。
注いだ人は、他の聖書にはマリアだとあります。
このマリアが、マグダラのマリアなのか、ナザロの姉であるマリアであるかは、聖書的な根拠がなく不明です。
教会の伝統は、この3人のマリアが同一人物であることを伝えていますが、分からないというのが誠実な答えです。
まあ、マリアが誰なのか?というポイントは、福音に何ら影響を与えないので、分からなくても、安心してください。
さて、私たちが今日考えたいのは、なぜ、マリアは香油を注ぐことが出来たのでしょうか?という点です。
このマリアの行為は、いったい何を意味していたのでしょう?
この行為が、イエス様に対する献身だという考えは確かにあります。
しかし、だからといって、「このマリアのように、全てをささげる献身をささげましょう!」という適用は、ちょっと幼稚だと思われます。
いや、この適用は、もしかすると、私たちの献身が神の邪魔をするという危険があります。
ですから、さらに、マリアの行為を深く掘り下げなければなりません。
イエス様ご自身は、マリアの行為の意味をよくご存知でした。
8節「この人はできるかぎりのことをした。つまり、前もってわたしの体に香油を注ぎ、埋葬の準備をしてくれた。」
マリアが香油を注いだのは、イエス様の埋葬の準備だったという事です。
ユダヤの伝統では、死体が腐らないように香油を、大量に塗って防腐剤として使いました。
問題は、どうやってマリアはイエス様が死ぬことを知ることが出来たのでしょう?
著者であるマルコは、マリアの行為を際立たせるために、宗教指導者の反応を対比させて書いてあります。
香油を注いだあと、ユダの裏切りを書いて、さらに際立たせるのです。
他の弟子たちは、どうだったのでしょうか?
誰一人、イエス様が死ぬなんて思っていませんでした。
最後の晩餐の前後で、イエス様は何度も自分の死を話されますが、弟子たちは信じません。
弟子たちは、イエス様が十字架に掛けられたとしても、神の力でそこから降りて来るだろうと、信じていたのでしょう。
皮肉なことに、弟子たちと、宗教指導者の考えは、同じだったのです。
ただひとり、最後の晩餐の前に、イエス様が死ぬためにエルサレムに来たことを感じ取ったのが、今日、香油を注いだマリアでした。
私たちは、彼女の考えこそが、神の御心と同じであったことを、知っています。
なぜ、マリアがイエス様の死ぬことを分かっていたのか?
これは聖書には書いてありませんが、予想するに、イエス様のメッセージと、その様子からそれを感じ取ったのでしょう。
「なにか、特別なことが、今回のエルサレムの訪問では起こる。
イエス様のメッセージをよくよく聞いてみると、どうも死ななければならないようだ。
だから、その死に対して、私のできる最高のことをしよう。」
このような心をもって、自分の持っている香油を、注ぐという行為に出ました。
さらに、イエス様はまだ生きていらっしゃったのに、埋葬の準備をしていたという事実に注目できます。
これは、非常に重要です。何故でしょうか?
マリアにとっては、『すでにイエス様は死んだ者だった』からです。
時間的にはこれから死ぬのです。
しかし、神の御心が必ず成し遂げられることを信じているマリアにとって、もう、イエス様はすでに死んでいたのです。
ここに、「すでに、しかし、未だ」という信仰が、見えます。
もっと考えれば、このマリアの信仰は、復活の信仰も、含まれていました。
イエス様は、メッセージの中で復活を預言していたからです。
イエス様の死を信じて香油を注いだマリアが、復活を信じなかったとは考えられません。
この十字架の死と復活の信仰こそ、マリアが香油を注いだ動機です。
そして、イエス様が、マリアを褒めた理由です。
マリアの行為は、世界中どこでも伝えられます。
その時、これを聞く全てのクリスチャンは、マリアの行為ではなく、その信仰を追い求めなければなりません。
もし、マリアの行為だけを見るのであれば、私たちは、神の御心に背きながら、私たちの最高のものを主に捧げることになりかねません。
カインの捧げものは、主に見向きもされなかったのではないでしょうか?
それは、その捧げものが、神の御心に背いていたからです。
私の最高の献身が、神の御心に背いて、神に受け取られないとは、何と悲しい事でしょうか?
ですから、私たちは、祈らなければなりません。
主よ、御言葉を通して、今日私に与えて下さる御心を悟らせてください。
主の御心に従って、私の最高の献身をささげる信仰を与えてください。
そのような祈りをもって、今日一日、私の歩みが、主の御心とおりになることを信じて期待します。
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東京リビングストーン教会は、早天祈り会を行っている教会です。
毎日午前6:00~7:00までお祈りの時を持っています。